生存は全てに優先する とりあえず!の仕事術
職場が雑多としているなあー・・・
・家の掃除もろくに出来ないのに、仕事で整理整頓なんて・・・。
・職場の仕組みとして、すぐ改善される余地がなさそう・・・。
・転職は考えていない、ただ、個人で工夫できるところはやっていきたい。
今回はこのような人におすすめの記事です。
仕事で失敗をしてしまいました。
私が書類の準備を怠ったためです。
どうやら私が離席しているときに、ふせんで作成の指示を出してくれていたらしいのですが、どこかに紛失してしまったようです。
・・・私は「認識していない」、上司は「確かに有った」とのこと。この「シュレーディンガーの猫」的ふせんは、私を苛みました・・・。
このままでは量子力学論争になりそうだったので、私は謝罪をして早速作成に取り掛かりました。
私はいわゆる事務作業の多い仕事に従事しています。ですが、職場環境はちょっと前時代的というか、いまだに紙による伝達があったり、回覧があったりするのです。
放っておくと2、3日で紙によって机は蹂躙されますので、一刻も早く捌いていくわけですが、それを超えるスピードで積み上がっていきます。
もう下の方は化石燃料になっていくんじゃないかと思うくらい無遠慮に積まれるので、アプリによるスキャンを導入してみました・・・。
しかし、残す必要のない・重要でない書類も多く、スキャンするものを選別することにすら、膨大なタスク処理をとられます。
膨大なタスクに思考力を奪われ続ける
そういった、仕事の本質とはかけ離れた部分で疲弊してしまう現状に、
「今のままではいけないと思います。だからこそ、職場は今のままではいけないと思っている。」と支離滅裂な独り言を呟いてしまいます。
やっていて楽しい仕事なのですが、いかんせん無駄が多い!
というか低スペックの私では、雑務に必死になってしまい、この仕事で本当にやりたいことに支障が出ていると感じていました。
・家の掃除もろくに出来ないのに、仕事で整理整頓なんて・・・。
・職場の仕組みとして、すぐ改善される余地がなさそう・・・。
・転職は考えていない、ただ、個人で工夫できるところはやっていきたい。
普段からこのように感じている私が、こちらの本を参考にする事で、少し肩の力を抜く事が出来ました。
どんな人にこの仕事術が生きるのか
ご存知でしょうか。書名の通り、発達障害*1を持つ著者が、本人も実践してきた仕事術を紹介してくれる本です。
「ああ、じゃあ僕は違うから関係ないかな・・・。」と思う方もおられて当然です。
しかし、発達障害の特性を理解しておくことは、自分がそうでなくても、将来関わる人を救うことにつながるかもしれません。
また、発達障害の方に有効な支援や仕事術は、「ちょっと上手くいかないことが多いな・・・」と思っている方にも有効なことがあります。
「ユニバーサルデザイン」という障害を持った方もそうでない方も使いやすいデザインがあるように、働き方にも誰でもある程度は「イケる」と思えるようになる方法があり、その考え方の素地をこの本では読み取る事が出来ます。
問題は起きるもの!いかにリカバリーするか?
注意力が散漫な私は、よくものを無くします。今の職場は、この令和の時代になかなかな「紙文化」で、積み上がった紙の間にあらゆるものが吸い込まれていきます。
一度、積み上がった紙の間から栗まんじゅうが出てきたときは、「エニグマだ・・・。」と一介のジョジョオタクとしてほくそ笑みました。(笑えない)
この本では、ある程度「無くす自分」と向き合った、肯定的あきらめのある対策を推奨されています。
例えば・・・
集約化
著者の借金玉さんは、「ぶっこみ」とも言い換えておられます。要するに、「とりあえずここにある」という安心感をまず作るのです。
大きな自立するカバンをお勧めされていました。
私は職場だけで書類を扱うので、こういうものを社内の管理・移動用に使っています。
一覧性
それらがひと目で確認できるか、という事です。書類は行方不明率が高いので、仕事の流れごとにバインダーでバチっと留めてしまうのです。
バインダーはいくつもあって構いません。むしろ、仕事ごとに仕分けるので、私は常時4つのバインダーを用意しています。カバンからパッと取り出し、見る事が出来ます。集約化の中にある一覧性のイメージです。
閉じられるタイプのバインダーだと、(私の場合)書類から意識が離れてしまったので、上からバチっと留めるだけのものを使っています。
一手アクセス
欲しいものにすぐアクセスできる配置にしておきます。先程の2つにもつながりますが、一つところに集約化し、見やすくすることで一手アクセスは可能になります。
一人ひとりにあった対策を考えよう
私はこれらの考え方を踏まえて、「TimeTree」というアプリで上記の3点を実現しています。仕事ごとに急遽作られたチームで動く事が多いため、いちいち説明する手間すら惜しいです。
このアプリをグループ間で連携すれば、大体の説明を省く事が出来ているので、大変重宝しています。
変更と共有も容易ですので、低スペックなスケジュール管理能力しかない私でも、何とか食らいついていけています。
いかがでしたか?こんかいは借金玉さんの本から、何とか食らいつく働き方を考える、きっかけをいただきました。
合う合わないは人それぞれですが、上記の3機能は本当に誰でも実践まで持っていけるザックリさがありますし、汎用性も高いです。
まだこの実践以外にも、たくさんの仕事術はもちろん、発達障害の薬事情なども書かれていて、読み物としても初めて知る事がたくさんありました。
最後に・・・この記事のタイトル「生存はすべてに優先する」ですが、本の中で目を引いた言葉を使わせていただきました。低スペな私でもなんとか食らいつきながら働いていこう!と勇気をもらった言葉です。
興味が湧いた方は、ぜひこの本を手に取っていただきたいです。