一人暮らし 会社員 27歳 男性 に必要な保険を考える 第1回
今回は、一人暮らし 会社員(一部のフリーターの方) 27歳 男性 に必要な保険をご紹介します!
結論から言わせていただくと、
無い!!です!
↑こちら最高の曲になってますのでぜひお聞きください。
ootunozika-extinction.hatenablog.com
こちらの記事でも少し書かせていただいていますが、上記の条件に当てはまる方に必要な保険はほぼ無いと言っても過言ではありません。
第1回目にして結論にたどり着いてしまったので、あとは保険を否定していく作業です。
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「え、保険がなかったら、大病したときどうするの?百歩譲って、貯蓄型とか年金型?だっけ?の保険なら、とりあえず入っといて損はないんじゃないの?」
とお思いの方もおられると思います。
確かに、病気のことを考えると、保険があるのはとても心強いですよね。
また、保険は不要とは言いますが、
・火災保険
・自動車などの自賠責保険
は入らないと法律で罰せられますのでこの限りではありません。
ですが、日本の公務員や会社員においては、全員加入の手厚い「社会保険」があります。
自分で余計に入る保険は、あくまで「怪我や病気に期待する負け思考」からくる分が悪い賭けです。
では、今の私たちが、なぜ保険に入る必要がないのか?なぜ分が悪い賭けなのか?
ご説明させていただきます。
社会保険があるんだから・・・
日本には社会保険という制度があります。細かくいうと健康保険・厚生年金保険・雇用保険・労災保険などの保険から構成されます。
健康保険は、
よく聞く「3割負担」
・保険適用内の治療は3割負担ですむ。
だけでなく、
・自己負担で払わなければいけない治療費は限度額がある。
などもあります。
例えば月収50万円以下なら
(標準報酬月額28万~50万円の方)
(報酬月額27万円以上~51万5千円未満の方)
80,100円+(総医療費※1-267,000円)×1%
※1 総医療費とは保険適用される診察費用の総額(10割)です。
となります。つまり、仮に治療に100万円かかるとしても、
80,100円+(1,000,000円-267,000円)×1%=87,430円
です。
月収26万円以下の方なら、さらに安く限度額は57,600円です。
自己負担限度額を超えた分は払い戻されます。100万円払うところが10万円以下です。
ざっくりとした説明ですが、今入っている社会保険が、どれだけ手厚い保険かおわかりいただけたでしょうか。
もちろん、上記以外にも、病気やケガで会社を休んでしまった時などにも保険金が支払われるなどの保証があります。
詳しく知りたい方はこちら↓
既にこれだけ払っているのだから・・・
ちなみに、私たちの給料からは、健康保険と厚生年金保険が天引きされています。
いくらか、意識したことはありますか?
おおよそ
13.6%もの金額が、月の給料から引かれています。
年齢、給料にもよりますが、
30万円の給料があったら、月40800円!
既に保険代を払っていると思いましょう。
ここからさらに、がん保険と・・・、事故が起こったときのローン返済のための車両保険と・・・、年金型の保険と・・・。バカらしいですし、
このままでは保険貧乏一直線です。
いらないです、3大疾病保険
の三つです。
保険会社のホームページをのぞくと、
「日本人の死亡率の50%以上が三代疾病」
のように、かなり不安を煽る書き方をされています。
以下の青文字は、某保険関係のサイトから拝借した文章です。
めちゃくちゃ不安になりますね・・・。これは一刻も早く保険に入らなければ・・・。
ちょっと待ってください。
あなたが入っている社会保険には、高額な医療費に対して自己負担の限度があったはずですよね?
保険料で毎月出ていくお金を貯蓄や投資に回せば、自己負担分を貯めておく事はさして難しいことではないはずです。
さらに、この記事を読んでおられる多くの方は、一人暮らしの会社員や公務員、また、フリーターの方(正社員の4分の3時間以上の労働、2ヶ月以上の雇用期間があれば社会保険加入も可能)のはずです。
あなたが高い保険料を払って、病気になったり亡くなったりしたとして、誰にお金を残すのでしょう?
親でしょうか?ならその保険に払っているお金で、元気なうちに一緒にご飯に行ってください。
親や兄弟と疎遠な方なら、なおさら保険はいりません。
「でも、差額ベッド代とかあるし・・・」
個室を希望しなくてもいいんです。個室は贅沢品ですし、病気になったときの贅沢か、今の貯蓄を考えるなら、私は今の方がいいです。
同じ理由で生命保険も必要ないです。
仮に所帯を持つようになれば、
新しい家族が生きていくために(掛け捨ての)生命保険に入っておくことは考えられるかもしれませんが、それでも貯蓄との選択になるかな?という程度です。
「分が悪い賭け」の理由
そもそも、保険は仕組みとして、「顧客から集めたお金を、保険の対象になった人に再分配する」ものです。
ギャンブルと同じで、分配する胴元(保険会社)が基本的には利益を得られるようになっています。
あなたがギャンブルの胴元だとして、自分の働き分を考慮せずに、全て賭け主に還元するでしょうか?
まずは、自分の給料を確保するために、集めたお金から先に控除しておきますよね?
そして残ったお金を給付という形で、怪我をしたり病気になったりした人に還元していくはずです。
集まったお金は、保険CMの製作費や社員への給料などを差っ引いてから、ようやく保険の支払い原資となるのです。
CMを打っている大手だから安心・・・ではないのです。
あるところに11人の人々が集まりました。そのうち一人がこう言い出しました。
「一人10万円ずつ持ってきてね!」
「じゃあ僕が預かっておくから、まずはその手間賃で20万円もらうね!」
「みんなを集めるためにチラシを刷ってたから、その分10万円ひくね!」
「・・・じゃあ誰かがケガしたら、残りの70万円から治療費出してあげる!でも払うか払わないかは僕の基準で決めるね!」
・・・・・どうしますか?
不透明な部分の多さ
多くの保険会社では、そのディスクロージャー誌を読んでも、集めたお金からどの程度の保険金が給付されているのかわからないところがほとんどです。
保険のパンフレットにあるのはあくまで払われている人の一例です。その給付金は、全体の何割なのでしょう?
もらえなかったケースや、払った保険料よりも少ない給付しかもらえなかったパターンは?
まとめ
これだけ書いてきましたが、保険というものは持たざる人々が考え出したとても魅力的な仕組みです。(そこに営利的な感情が入ると厄介なだけで)
実際、民間の保険に入っていたおかげで助かったという方もおられます。「全ての保険会社が良くない!」なわけではありませんし、そもそも、会社としてきちんと許可を受けなければ運営できないのです。
ただ、
・今の自分に必要か
・貯蓄や投資でカバーできないか
を考えて欲しいです。
一人でがんばる方が多い現代で、頼るところがないゆえに「保険に入ればとりあえずは安心かな・・・」と思ってしまうのも当然です。
ただ、自分で仕組みを作っていない以上、任せておけば安心なものはありません。
社会人一年目だった私に保険を勧めてきた販売員の方は、「とりあえずこれに入っておけば安心ですよ」と言っていました。
パンフレットを見ても仕組みがわからなかった私は、一度持ち帰って調べ、ここに書いてきたようなことをまとめて、次の機会に質問してみました。
わざわざ職場まで来ていただいた販売員の方のご苦労は、大変なものだと思います。
ですが、やはり今の自分に保険の必要性を感じなかった私はお断りをしました。それ以降、他の職員に保険を勧めには来ても、私には何の保険商品も勧められなくなりました。
少し考える時間と、その考えを実行する行動力で、払わなくてはいいリスクを避けられるかもしれません。
自分が最も避けたいリスクはなんなのか、考えるきっかけになればと思います。