オオツノジカの草はみ

一人暮らしの20代男が、のんびり生きるための実践をだらだら書いていきます。

一人暮らし 会社員 27歳 男性 に必要な保険を考える 第2回 〜車両保険は?そもそも車って必要?〜

 

 

ootunozika-extinction.hatenablog.com

 まずは前記事をどうぞ。

 

前提として、

こちらの記事では(公的なもの以外)、「一人暮らしに保険は必要ない」という前提で話を勧めていきます。

 

また、一般的に車の必要性が減少していることは述べていきますが、決して車に乗ることを楽しんでいる方、家・職場の立地の問題や身体的なご都合による車の使用を批判する意図はありません。

 

今回は、車両保険について。

車をお持ちであれば、必須の保険だと考えている方も多いと思います。

自分の車を大切に扱う方は特に、その保険の必要性を疑うことはあまり無いかと思います。

 

しかし!

今回はそのような方にも考えるきっかけになればと思い、記事を書かせていただきました。

 「交通事故を起こした車内の様子(フロントガラスのヒビ)」の写真

 

車両保険も一人暮らし20代には必要ない

結論を言うと20代 一人暮らしには車両保険も必要ないと考えます。

その根拠を、

・そもそも車は必要なのか

・車両保険はなんのための保険なのか

を紐解きながらお伝えしていきたいと思います。

 

まず車両保険とは

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三井ダイレクト損保より

 

また、多くの保険会社では、保険料は下記のようになっているようです。

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三井ダイレクト損保より

この場合、C社で考えると、月額6224円の保険料のようですね。

自分の車について幅広い修理保証があるようには思えます。こう言った保証がなぜ「必要ない」と考えられるのか?


そもそも車は必要なのか

少し生活を振り返ってみましょう。少しでもこの後の文章に共感を覚えたら、黄色信号です。「ハンドルをしっかり握って運転する」の写真

一人暮らしの社会人3年目で、一念発起して新車のミニバンをローンで購入。会社は今住んでいる場所から20キロほどで、主にその通勤に利用している。あと、スノーボードに行く時も欠かせない。

会社は車でなくても電車で30分ほどのところではある。特に転勤もない会社だし、近くに引っ越せばいいのだが、準備もおっくうだ。

それに、車はいずれ結婚したいと思っている彼女と、月に一度遠出をするときにとても頼りになる。

家族が増えれば、その時は売り払って新車購入の頭金にしてもいい。

そのためには、何か傷がつこうものなら買取値が下がってしまうので、車両保険から修理費が出るようにしておきたい。

もし取り返しのつかないほどの事故にでもあったら、ローンだけが残ってしまう。全損を保証してくれる車両保険は必須だ・・・・・・

 

ちょっと待ってください。

 

・・・ いろいろ言いたいことはありますが、

 

そもそも、車が趣味でもない一人暮らし男性が、この程度の乗車頻度でローンを組んでまで新車を買うことは推奨できません。

 

ましてや、ローンだけが残るのを怖がって車両保険に入るのはいかがなものでしょうか。自分で資産をコントロールできていないのと同じです。

 

何かがあったときのために保険にお金を落とすことは、基本的にはマイナス思考の賭けです。

負けるか、トントンか。そのどちらかで、勝つことはほとんどありません。

 

公共交通機関で通ってください。なんなら職場の近くに引っ越してください。

シーズンごとのスノーボードなら、レンタカーでもいいはずです。彼女と結婚するかも確かではないですし、何年後に一体いくらの資産価値が車に残っているかまでは考えておられるでしょうか。

 

車を「なんとなく持つもの」だという認識は、できる限り失くしていただきたいです。

この後の項目で、「車は不必要」か「車は必須」か、「時と場合によって必要」なのか、考えていただければ幸いです。

 

車の維持費

ここでは、維持費が最も安く済む軽自動車を例にして、月どれくらいの維持費がかかるのかを確認していきます。

「黒いワンボックスの軽自動車」の写真

 

※軽自動車はエコカーでなくても自動車税が安く、年10,800円となります。自動車重量税は1年あたり3,300円です(2020年2月現在)。

どちらも乗用車より安いです。高速道路代金も安いですね。

 

下の図は、軽自動車における1年間の維持費をまとめたものです。

 

1年分の費用

軽自動車税

10,800

自動車重量税

3,300

車検費用(2年に1度のため、1年分に換算)

18,285

ガソリン代   150円/L 年間走行距離5000Km

50,000

洗車代(月1回)

500

自賠責保険(加入必須)

15,600

メンテナンス費用

40,000

駐車場代

10,000

合計

148,485

 

年間約15万円!! 

つまり月々12,500円です。

あまり乗らない方や、駐車場はもっと安い!という方もおられるとは思いますが、それでも10万円近い出費です。月々8,000円ほどですね。

 

 

手取りが25万円の方であれば、その約5%が常に失われているということ。

固定費としての車両維持費の大きさがおわかりいただけると思います。そこにさらに車両保険で6000円〜8000円・・・。

 

 

 

「いや、でも車は家と同じで資産になるはず。売却を考えれば持っていてもさして問題では無いのでは・・・。」

 

本当にそうでしょうか?

 

ほとんどの車は負債になる

「やはり車を持つなら新車に限る!」という方は多いと思います。一昔前は、ローンを組んででも自分の車を持つことがステータスだった時代もありましたね。

 

さらに、今やほとんどの車は、自分に合わせたカラーや性能の組み合わせ等のカスタムを行ってくれますし、趣味で車に乗る方なら尚のこと、新車が選択肢に上がると思います。

 

しかし、下記のようなデータもあります。

 

車は、余程リセールバリューのある車種でもなければ、資産価値は急激に減っていくものです。

 

例えば、2017年式スズキ「ワゴンR」の新車価格は109万円〜154万円ですが・・・。

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中古車の査定相場 ズバットより

見ての通り、わずか2年で半値ほどまでの買取価格しかありません。

さらにこの売却額の減少による損失は、年々拡大していきます。

ほとんどの車種は再び浮き上がることはありません。

 

確かに、こちらのワゴンRなどは元々が人気車種のため、中古市場にも在庫が潤沢にあり、値段の上値が抑えられている部分はあります。

 

しかし、それはつまり

選ばれやすい良車種ほど中古市場にあふれ、資産価値を落としていく事実があるということ。

 

年間10万円以上の維持費を、年々価値が下がっていく負債に払い続けることが起こりうるのです。

 

趣味でもなければ、リセールバリューは高くても手間がかかって乗りにくい高級車などには乗りたがらないはず。

 

張り巡らされた公共交通機関に、ネット通販やリモートワーク。社会の情勢としても、自動車の必要度は下がってきています。

 

それでも「どうしても車が生活に必要だ!」という方は、乗り潰すのを前提で、維持費も比較的かからない安い中古軽自動車を買うのであれば、推奨できると思います。

 

車がそれほど好きでも無いのに、見栄で新車を購入してしまうことだけはして欲しく無い・・・。

 

ここまで読んでいただいた方なら、「社会人だし、なんとなくローン組んで車を買おうかな・・・」とは思わなくなっているはず?

 

まとめ

仮に、100万円の新車を購入後、5年で売却したとしましょう。売却額は、かなり頑張ってもらって50万円としましょう。(5年乗った車がこんな高値で売れることは珍しいと思いますが・・・)

 

年間15万円の維持費✖️5年+資産価値の低下による負債(元値100万円ー売却額50万円)=車にかかったお金125万円

 

こう考えると、楽しむとしても、車はかなり贅沢な趣味に感じませんか?車の難しいところは、生活必需品と趣味の二面性があるところです。

 

なので、一見、削るべきではないところのように感じますが、本当に必要性だけで所有しているのであれば、

 

・乗車頻度と相談して、「カーシェア」や「レンタカー」では補えないか。

・見た目には拘らず、安い中古車でリセールを考えずに乗り回せないか。

 

を考えていただきたいです。